授業参観を控えた柳和学園1年1組の子どもたちが「母の日」をテーマに作文を書く中、いろは(池村碧彩さん)の原稿用紙が真っ白なままだったあの静かな緊張。
薫(波瑠さん)が呼び出された瞬間から、ピクニックという明るい約束が、どこか揺らぎ始める予感が漂っていた。
茉海恵(川栄李奈さん)の会社「RAINBOWLAB」のトラブルと、契約“偽ママ”としての薫の立ち位置がリンクしていて、心臓がキュッとなったよ。
< h2>笑顔の裏で/いろはの“真っ白”なページから h2>
いろはが「何を書いたらいいか分からない」と言う場面。
その言葉の軽さの裏にある、誰にも言えない“距離”に胸が締め付けられた。
ピクニックではしゃぐ姿に安心しつつも、「ママがよかった」と言われた瞬間、空気が一変。
いろはにとって“マミー”と呼べる存在が誰なのか、ふと自分も考えてしまった。
< h2>ビジネスと家族、どちらにも手を伸ばす茉海恵の決断 h2>
茉海恵が主力商品の陳列棚を奪われた問題で、彼女が“逃げる戦略”としてアイス棚に移動させる判断を下したあのシーン。
子どもの笑顔も、会社の存続も、どちらも手放したくない彼女のリアルな焦りが、ドラマのテンションを一段階引き上げていた。
薫と茉海恵、二人の異なる“母親像”が重なるほどに、その境界線が曖昧になっていく。
< h2>“フェイク”から生まれる本物の瞬間 h2>
プラネタリウムで星を見上げるシーン、薫がそっと涙をこぼしたあの場面。
「ママ、今日嫌いって言ってごめんね」―いろはの言葉に、偽ママである薫も、そして茉海恵も、真剣に答える。
この“偽物”の関係が、なぜか“本物”の絆を生んでしまう転倒に驚きながらも、心の奥にじんわり温かいものが残った。
そして、校長先生/担任の佐々木先生(中村蒼さん)が薫の過去を掘り起こし始めたあの瞬間、「ああ、もう隠し通せないんだ」と、足音が近づいている怖さも感じた。
1話からの出来事を知ってる立場として、「あの伏線、こうつながるのか!」と何度もゾクっとしたよ。
偽っていたからこそ出せる涙、守りたいからこそ判断がぶれる瞬間が、どれも胸に響いた。
この回を観て、本当の家族って何だろう、という問いが自然と頭をぐるぐるしてしまった。


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