今回は、まさに“地獄の予告編”みたいな1話だった。
アイドルユニット「ベイビー★スターライト」の3人が、疑いの渦中に突き落とされる瞬間。
でもその渦は、ただ単に疑惑がかかるだけじゃなくて、“真実”の片鱗を帯びてちらついていたのがたまらなかった。
逃れられない圧力の中で揺れる3人
ルイ(田辺桃子さん)とイズミ(林芽亜里さん)が、下谷(テイ龍進さん)の追及に動揺する描写が、ほんの少しの仕草で「隠してる」ことを匂わせてた。
テルマ(横田真悠さん)の機転で一瞬は難を逃れたけど、その“逃れた気持ち”がかえって焦りを際立たせてた感じ。
そして「逮捕状」――この言葉が画面に出た瞬間、「あ、このドラマはもう後戻りできない」と実感した。
連続殺人事件の裏側にあった“財と裏”の交錯
被害者たちの“ネット上の隠し口座”という情報が出て、事件の規模が一気に広がった。
マンションの室内から見つかった合成麻薬の存在も、単なる“アイドルが犯人”というケースを超えて、もっと深い闇があることを示してる。
この回で「偶然ではない」事件だと、視聴者として覚悟を決めさせられた。
彼女たちとファンと捜査の三角構図が冷たい
“推し”として応援していた彼女たちが、疑われる側に立たされるという逆転。
ファンの立場からすると、目をそらしたくなる瞬間だけど、そこをちゃんとドラマは描く。
アイドルの「光」の裏に隠された「影」、そして捜査機関の「正義」と称されるものの暴力性。
その三角構図が、胸がきゅっとなるほどしなやかに組み立てられてた。
あの場面――こぼれた涙、見え隠れした笑顔、指の震え。
第4話で、「この物語は誰かを守るためじゃなく、真実を暴くために動いてるんだ」という印象を強く受けた。
だからこそ、「軽めのエンタメだろう」と思ってたら、ズシンと頭を殴られたみたいな感触が残った。
演出も巧みで、小さなカットの中に「この瞬間が転機になる」というサインが散らばっていた。
観てる間中、「次には何が飛び出すんだろう?」というより、「ここからどうなってしまうんだろう…」という重さがあった。
個人的に、イズミが手錠をかけられるあのシーンが忘れられない。
「アイドル」っていうラベルが、こんなにも簡単に裏返るものなのかとリアルに感じた。
今回の話は、彼女たちの“日常”が壊れていく瞬間を、まざまざと見せつけられた感じがする。
だからこそ、このドラマには「光と影」「人気の裏」「真実の暴き合い」といったテーマが密かに横たわっている。
軽やかに見えて、実は重い。
それがこの第4話の魅力でもあり恐怖でもあった。


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