「相棒 season24」第2話の感想|掘り起こされた“過去”が暗にささやくもの【ネタバレなし】

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冒頭、納屋で発見された古びた人骨に、一瞬で心がざわついた。
「普通の捜査」では済まされない空気が、この1話に鮮明に立ち上がっていた。

静かな始まりが仕掛ける底知れぬ緊張

水谷豊さん演じる右京が、瀧澤家の納屋で人骨を見つけ通報する場面。
その一瞬で「何かが狂ってる」という感覚がビリッと走った。
聞き慣れた“捜査ドラマ”のリズムを一瞬で逸脱する、静かな緊張の導入だった。

事情聴取を越えて漂う“あの家の空気”

瀧澤青竜(片岡鶴太郎さん)、美沙子(阿知波悟美さん)、呉竜(青柳尊哉さん)ら一家が呼ばれ事情聴取を受ける。
呉竜が「洗いざらいしゃべる」と告げながら、他の人物たちはどこか“余裕”を漂わせる。
その空気が、「この家には秘密がある」という予感を強める。

国家権力の影と“隠された連鎖”に震える

白骨遺体→過去の死刑判決事件→検事総長の監視。
この繋がりが明かされていくにつれて、単なる殺人事件ではない“深い構図”が顔を出す。
“国家権力”という言葉がここまで人物の影を揺らすとは思わなかった。
右京が罠を仕掛ける姿も、「この捜査、誰が主導なの?」と思わず唸った。

冒頭の“何気ない発見”から、ぐんぐん深みへ引き込まれた。
時を隔てて繋がる二つの事件が、静かに、でも確実に揺れていく予感。
見終わったあと、思わず深く息をついてしまった。
今までの安心の先が、こうも揺らされるものだったなんて。

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