静かな怒りが広がる夜
玲子=レイコ(水野美紀さん/斉藤京子さん)の目に宿る静かな光、あれは怒りというよりも“決意”だった。
娘・優奈(大友花恋さん)を奪われた母が、淡々と復讐の道を歩む姿。
第3話では、その静けさが一層深く、冷たく描かれていた。
1人目のターゲット・恵美(小林きな子さん)を破滅に追い込んだあとの余韻がまだ残る中で、次に狙われる影がちらつく。
“母親たちの世界”という限られた空間の中で繰り広げられる心理戦、息が詰まりそうだった。
ママ友社会の“地雷”が爆ぜる
細川理佐子(峯岸みなみさん)の登場で、空気が一気に変わった。
レイコの素性に疑いを持ち、探りを入れる理佐子の執念が、もはや狂気の域に近い。
彼女が放つ言葉の一つひとつが、ナイフみたいに刺さる。
「この人は何か知ってる」と思わせるようなあの目線の鋭さ。
レイコが静かに受け止めるたびに、張り詰めた糸がピンと音を立てて震えるのが見えそうだった。
“教育ママ”の闇と、母のプライド
理佐子が優奈をいじめた理由が明らかになった場面は、胸がざわついた。
学歴に執着し、息子を名門「光蘭学園」に入れようと必死な理佐子。
対して、子どもを“のびのび育てたい”と考える優奈。
その価値観の違いが、あそこまでの憎悪に変わるなんて。
「教育」という名の下で歪んだ母のプライドが、どれほど恐ろしいかを見せつけられた気がした。
笑顔の裏に隠された罠
ラストにかけてのレイコの“笑み”が、今までで一番怖かった。
優しい声、穏やかな表情、そのどれもが「計算されている」と感じて鳥肌が立った。
理事長に近づく場面の静けさも、まるで嵐の前の海みたいに不穏。
第3話は、復讐というより“舞台を整える”エピソードでありながら、緊張が途切れる瞬間が一つもなかった。
母の愛って、こんなにも強くて、怖い。
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