「ふたりエスケープ」第3話の感想|“贅沢”がもたらした波紋が胸に残る夜に【ネタバレなし】

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〆切直前、二人暮らしの“共闘タイム”

先輩・岩本蓮加さんと後輩・冨里奈央さんという二人暮らしの設定だけで、すでに心がざわついた。〆切4時間前、眠ってしまった後輩を目覚めさせる先輩の“作戦”には、思わず声を上げそうになった。
後輩がギリギリで原稿を間に合わせたあの瞬間、「助かったー!」という安堵と、「でも何かが変わった」と感じる揺れが同時に襲ってきた。

お祝いパーティー&“散財”で見えたリアル

原稿料を元手に生ハムの原木、樽酒、その他“めでたい席”の豪華グッズを買い込む二人。
豪遊の楽しさが画面からあふれていて、「ああ二人にとっての解放だな」と思った半面、その後にやってくる“金額を見た瞬間の驚き”がめちゃくちゃリアルだった。
“お祝い”が“負担”に早変わりするあのシーンで、暖かさと恐怖が混ざって胸がぎゅっとなった。

夢/仕事/選択――後輩の吐露に心揺れる

打ち合わせ帰りの後輩が「漫画家やめたい」「また原稿に追われる」と言い出したあの場面。
軽く流せない言葉の重さがあって、“限界”って言葉が頭の中でこだました。
先輩が提示した“ある提案”も、ただの救済じゃなくて、二人の関係性・価値観・これからを揺さぶるものだった気がする。
仕事という舞台で“選ぶ”ことと“捨てる”ことの両面が、ひとつの瞬間に現れたのは、見応えがあった。

“二人暮らし”という空間が持つ静かな圧/余白

この作品の魅力は、たぶん「華やかさ」じゃなくて「生活の切れ端」が映るところ。
秒針の音、買い物袋の膨らみ、台所の灯り…細かな描写が、二人の距離を映し出してて、「あ、これはただの生活じゃない」と感じた。
お祝いのテーブルが片付くとき、その余白に「息をつく暇もないんだよな」という空気がひそんでて、画面を離れてもしばらくその空気が残ってた。

第3話を見終わって、胸の奥に小さな波が立ってる。
笑いと焦りと迷いが混ざった時間を二人が過ごしていることに、“自分もいつか”という気持ちが少しだけ顔を出しちゃって。
この先どう“暮らし”を描いていくのか、その“ふたり”の関係がどう変わるのか、心のどこかで静かに期待してる自分がいた。

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