「パパと親父のウチご飯」第3話の感想|“頼もしさ”の裏の揺れ動きがたまらなく響く夜に【ネタバレなし】

本ページはプロモーションが含まれています

新たな“アルバイト”の波乱

千石哲(松島聡さん)が接骨院でアルバイトを募集したあたりから、物語の空気が少しずつ変わり始めた。
金髪ピアスの阿久津竜也(猪俣周杜さん)を採用した瞬間、「これはただのアルバイトじゃないな」と直感した。
阿久津くんの明るさと人当たりは確かに“採用理由”になるけど、その裏にある価値観のズレが、千石パパの胸の奥で静かにモヤモヤを生んでて。
「じゃあクビでいいです」と出ていってしまったあの場面には、ただの失敗以上の意味があったと思う。

師匠との“過去の味”が呼び起こすもの

週末、千石パパが師匠・杉田公平(田中要次さん)の家を訪れたシーンでは、ハンバーグという“思い出の味”が登場。
貴美子さん(竹内都子さん)が作るそのハンバーグが、過去の荒れた自分を見つめ直すきっかけになるって、胸にじんわり染みた。
料理だけじゃなくて、師匠との関係、家庭の温かさ、そして“育てられた側”から“育てる側”になる緊張感がリンクしてて、思わずハッとした瞬間だった。

父親業と“人を育てる”ってことの重み

千石パパ、子育てと接骨院の両立で毎日が戦場だよね。
その彼が阿久津くんを雇って、そして戸惑って、諦めそうになる。そこに“人を育てる”という大きなテーマが浮かび上がってて、子育てとも繋がるなあって思った。
晴海昌弘(白洲迅さん)がそばで何か言いたげだったあの雰囲気が、「見守り」でも「助言」でもなくて、もっと深かった。
“頼もしさ”の陰にある“揺れ”と“迷い”が、夜になっても胸の奥に残る。

思い出と責任、その交錯

「子どもを育てる」「若い人を育てる」どちらも似てるし、どちらも難しい。
千石パパの過去が、今の状況と奇妙に重なるんだ。荒れた自分を拾ってくれた師匠の存在、それを思い出すことで「ああ、自分が今できることは何だろう」って問いが立つ。
アルバイトの採用・解雇を通じて、“家庭”だけじゃなくて“職場”でも父親としての責任感が滲む。
そして思い出の味・ハンバーグが、そのテーマに静かに光を当ててたのが印象的だった。

第3話を見終わったあと、胸の中に“育てるって、育つって”という言葉がぐるぐる巡った。
料理のシーンもいいんだけど、その背景にある人間関係や時間の流れに、ぐっと引き込まれた。
これまでとは少し違うピントで、“父親”としての千石パパの姿を見てしまったから、次の時間がちょっとドキドキする…。

「パパと親父のウチご飯」の関連グッズを楽天ブックスで探す
「パパと親父のウチご飯」の関連グッズをAmazonで探す

コメント