「絶対零度~情報犯罪緊急捜査~」第2話の感想|見えない罠に背筋が凍る緻密さ【ネタバレなし】

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最初から張られた伏線がじわじわ効いてて、心臓が落ち着かないまま終わった。
SNS型ロマンス詐欺という題材自体が“今”のリアルを映していて、生々しい恐怖を感じさせる。
被害総額の数字が出されたとき、“これひとつの事件じゃない”って肌で痛感した。

巧妙な仕掛けと詐欺の闇

“エマ”を名乗る相手とのやり取りから始まるストーリーに、一歩ずつ歯車が噛み合っていく緊張感。
捜査側の動きも、被害者側の視点も、両面からじっくり見せられているから、誰がどこで“裏切るか”の予測が難しい。
咲希(桜井玲香さん)の口座が“不正流用”されているという展開。
本人は無罪を主張するけど、その背後にある“本当かもしれない疑い”が、視聴者の目線を揺さぶってくる。

人物のズレと違和感が呼ぶ疑念

スーパー勤務という平凡な立場の咲希と、彼女の休憩中の様子や連絡の頻度。
些細な“表情の違和感”を見逃さない二宮奈美(沢口靖子さん)の鋭さ。
情報が錯綜するなかで、「あの人、本当に関係ないのかな…?」というぼんやりとした疑念が、次第に大きく育っていく。

視聴後、しばらく画面の余白が気になった。
犯人側の罠、警察側の裏側、被害者の葛藤。
第2話でこれだけ厚みを感じさせる構成には、ただただ唸った。
“情報犯罪”という見えにくい戦場で、正しい道をたどるのがこんなにも困難なんだ、という暗い実感が胸を沈める。
ラスト近くの展開で、「あの人物がこう動くのか…」と唸らされた瞬間があった。
この回だけでも、かなり心に刻まれるものがあると思う。

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