「晩酌の流儀4 〜秋冬編〜」第2話の感想|挑まれる晩酌への覚悟、熱量が沁みる夜に【ネタバレなし】

本ページはプロモーションが含まれています

第2話を観て、胸の奥がじんわり熱くなった。
“晩酌を支える日常”って、こんなにも重くて、でも躍動感に満ちてるんだなと思い知らされた夜だった。

汗と闘う身体、それが文脈になる

伊澤美幸(栗山千明さん)が岩盤浴で汗を流すシーン。
ただの負荷トレーニングに見えない、彼女の「晩酌へのコンディション作り」そのものだった。
体力が足りないと感じて、草野球でノックを受けたり、人力車を引いたりする姿勢も、全部が“晩酌”という目的に収斂していく感じが切ないくらい格好いい。

トークと声を研ぎ澄ます試み

落語の世界に踏み込む美幸、「晩酌亭美幸」として師匠に弟子入りする展開に、心臓が跳ねた。
高座に上がるあの瞬間、ただの“趣味チャレンジ”じゃなくて、自分の伝える力も“晩酌”を支えるパーツになるんだと響いた。

夢みたいな展開の裏にある揺らぎ

次から次へと展開が襲ってくるのに、どこかふっと陰が入る。
人力車での筋肉痛だとか、声が震える瞬間だとか、ちょっとしたブレがすごくリアルで。
その隙間に観客の鼓動を飲み込むような深みを感じてしまった。

ただの“お酒ドラマ”だと思ってたら、そこは戦場でもある。
あの汗も、あの声も、すべて「晩酌の味を守るため」なんだって思うと、晩酌のグラスがもう別の存在に見えてくる。
第2話、忘れられない夜になった。

コメント