“完璧男”の思い込みがズレていく音
竹内涼真さんの海老原勝男、最初は「理想通りな彼氏」風を吹かせてるんだけど、見てるうちにその“理想”が風船みたいにしぼんでいくさまが切ない。
料理ひとつで、信じ込んでた価値観が音を立てて崩れていくの、胸にずしんとくる。
“家で作って待つ女”みたいな古い感覚が、スクリーンの中でじわりと揺らいでいくのが面白い。
鮎美サイドの“別れたあとの時間”が匂わせるもの
鮎美(夏帆さん)があの場面にいたときの空気が…言葉じゃ説明できない違和感を残す。
後半にちらりと映る彼女の表情が、数秒で心を引いた。
“別れ”の後でも、彼女の世界にはちゃんと別の光が差してる感じ。
勝男から見えない場所で、鮎美が考えていることがじわっと伝わってきた。
笑いと痛みに挟まれた“料理チャレンジ”の瞬間
勝男が筑前煮を試みるシーン、本当に胸が痛かった。
料理は、“見た目簡単そう”だけど、実際やると想像以上に手間がかかるっていうたとえがそのままリアルすぎる。
もちろんギャグめいたミスも出てくるんだけど、それがただのお笑いで終わらない。
“できなさ”を自覚する瞬間が、人間くさくて良かった。
“意外な人物”の登場に背筋がぞくり
あの人物の登場、思わず目を見張った。
「まさかあの人が…?」っていう裏切りの匂い。
正体を知ったあと、彼/彼女の立ち位置を何度も考え直してしまった。
序盤から伏線を撒きつつ、その糸が絡んでくる感覚がたまらない。
台詞と沈黙のリズムが絶妙
言葉が少ない場面の方が、強く残るときがあるなって改めて思った。
台所で包丁を刻む音、鍋をかき混ぜる音、食器を置く軽い衝撃音。
その雑音の重なりが、このドラマの“リアル”を支えてた。
言葉にしない思いが、空白に満ちて流れていくようで…良かった。
この第1話を観ただけで、「この先、こんな裏切りもあんな決断もあるんだろうな」と感じさせられた。
未来が見えそうで、でも完全には見えない。
その曖昧さがこのドラマの魅力の核なのかもしれない。
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