イントロダクション:小さな店に大きな歪み
2025年10月6日(月)23:06から、テレビ東京ほかで新ドラマ「シナントロープ」が始まった。
舞台は街の小さなバーガーショップ“シナントロープ”。
そこでバイトをする若者たちを中心に、日常と非日常が交錯する青春ミステリー。
原作・脚本は『オッドタクシー』で知られる此元和津也、監督は山岸聖太という布陣で、会話劇と伏線盛りだくさんのドラマらしい雰囲気をまず感じさせられる。
主人公は大学生の都成剣之介(水上恒司)。
バイト先の同僚・水町ことみ(山田杏奈)に密かな想いを抱いている。
その日、店内に目出し帽をかぶった強盗が現れる事件が起こる。
強盗は志沢匠(萩原護)に銃を突きつけ、混乱の中で水町が飛びかかり、都成も応戦。
最終的に水町が洗剤を使って強盗を撃退する場面も描かれる。
その後、水町は “殺害予告” を受けていたことを明かし、里見奈々(影山優佳)の家に泊めてほしいと頼む。
水町が “狭いところが怖い” と言うセリフも出て、彼女の過去に何かがあるのでは、という不穏感が漂う。
強盗事件という非日常が持ち込まれ、穏やかな日常が揺らぎ始めた、そんな第1話。
気になったポイント・感想ツッコミ
冒頭の会話劇のテンポがとても自然で、次のシーンへの“バトンタッチするセリフ”が心地よかったという視聴者の声もあった。
登場人物たちの関係性を丁寧に見せながら、少しずつ違和感を忍ばせてくる構成が巧みだと思った。
強盗のシーンは緊張感あった。
79カットで撮られたアクションとのことで、役者とスタッフの緻密な演出が感じられた。
撮影現場で“鬼の79カット”という呼び方があったという裏話も出てる。
水町ことみのキャラクターが特に気になる。
強盗に飛びかかる勇気と同時に、狭い場所を怖がる発言、過去の殺害予告。
光と影を持った存在として描かれていて、「何か闇を抱えてそうだな」という印象を強く受けた。
他のバイト仲間たちも、それぞれ空気を持っていて、平坦には描かれていない。
新人バイト・志沢には静かで不気味な空気があって、なんだか目が離せない存在感。
店という閉じた空間での事件という設定もいい。
普段の居場所で“いつもと同じ”が一気に崩れる感じ。
日常から少しずつズレが見え始めて、それがだんだん大きな謎を呼ぶような、不穏な空気。
また、強盗との戦いぶりも“バイト仲間同士で助け合う”という感触が出ていて、絆のようなものも描写されてた。
ただ、まだその絆が本物かどうかは読めない。
ネタバレ注意! 第1話で判明した鍵・謎の断片
1. 強盗の腕に書かれた“オリタ”と電話番号
都成が強盗とのもみ合いの中で、強盗の腕に「オリタ」という名前と連絡先が書かれているのを見た。
名前が浮かぶということは、強盗にもバックボーンや組織性がありそう。
2. 水町の“過去の被害・恐怖”
水町は“殺害予告”を受けていたことを語る。
さらに“狭いところが怖い”という言い回しから、閉所的な体験やトラウマが関係していそう。
3. 強盗を退ける手段としての洗剤
強盗が銃を向けている中、水町が洗剤をぶっかけるという行動に出る。
武器じゃないもので反撃を試みる、その行動の荒さと危うさが印象的。
4. 仲間の中の“異質さ”
志沢の静かさ、不気味さ。
他のメンバーたちも“表面上の性格”と“本心”のギャップを感じさせられる描写がちらほら。
特に水町と志沢の動的な対比が気になった。
5. 店と人物たちの関係性の揺らぎ
この店という場所が“舞台”として、背景・象徴性を持ち始めている。
店員として交わる人間関係、秘密や感情が重なっていく匂い。
これからに期待したいこと
水町の過去の謎がどう明かされるか。
閉所恐怖や殺害予告、強盗事件…どれも伏線になりそう。
“オリタ”という名がどこにつながるのか。
強盗がただの無差別犯ではないことが示されたから、裏側の組織や因縁が出てくるだろう。
仲間同士の関係変化。
信頼・裏切りがきっとテーマになる。
志沢の存在感をどう活かすか。
静かなキャラにこそ深い秘密が潜んでそうだから、その掘り下げが楽しみ。
日常と非日常のズレをどう回収するか。
序盤から散らされた謎が、一つずつ収束していくドラマであってほしい。
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