薄氷を踏むような緊張感
「情報を悪用した強盗事件」という設定だけで、最初から空気が重かった。
DICT(ディクト)が発足して半年、なのに成果が見えずに焦る桐谷杏子(板谷由夏)さんや佐生新次郎(安田顕)さんの姿に、現代の“情報社会の脆さ”がリアルに重なって見えた気がする。
清水紗枝(黒島結菜)さんたちが事件を追い詰めていく過程はスピード感があって、まるで呼吸を合わせるように緊張が高まっていく感じ。
“匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)”という名前の不気味さにもゾッとした。見えない相手を追う恐ろしさって、こういうことなんだと思う。
奈美ちゃん(沢口靖子さん)の“現場主義”が光る
二宮奈美(沢口靖子)さんと山内徹(横山裕)さんが、上の許可を待たずに現場へ向かうあの瞬間。
「現場で感じたい」っていう言葉に、彼女の信念が全部詰まってた気がした。
老婦人・真田富貴子(梅沢昌代)さんとの会話も、何気ないやり取りのようでいて、そこに潜む違和感に気づく奈美ちゃんの鋭さがさすが。
ほんの一言から事件の“におい”を嗅ぎ取るその感覚に、鳥肌が立った。
そして、電話がかかってきたあと――少年が現れたあの場面。
静かなのに、恐ろしい。まるで空気が止まったみたいな“間”があって、あの瞬間だけ時間がゆっくり流れた気がした。
最後のあの一瞬の重さ
第1話のラストは、静かで、冷たくて、それでいて重い。
事件は一応の決着を見せるけど、どこか不穏な余韻を残したまま終わる。
“指示を受けただけ”という言葉が、むしろ背後の存在をはっきりと浮かび上がらせていて、ただの刑事ドラマじゃない匂いがぷんぷんする。
そして――まさかあの人物が、というあの衝撃。
あの瞬間、言葉を失った。心の奥に冷たい何かが落ちていく感覚。
このドラマ、ただの事件解決じゃなくて、誰の中にもある“闇”を見つめさせられてる気がする。
楽天市場、24時間限定タイムセール | 毎朝10時更新!日替わりで毎日お得!
Amazonタイムセール人気の商品が日替わりで登場。毎日お得なタイムセール
コメント