はじまりから漂う不思議な空気感
明治時代の松江っていう舞台だけでも独特なのに。
そこに没落士族の娘・松野トキ(高石あかりさん)と、どこか影のある外国人教師・ヘブン(トミー・バストウさん)が出会うことで、一気に物語の空気が変わっていくのが面白い。
最初はすれ違いだらけで、ぎこちなさが目立つんだけど、その違和感さえ物語を彩るスパイスになっていて。
じんわり心をつかまれる感じがする。
夜に響く声が忘れられない
ふたりが夜な夜な怪談を語り合う場面、あの雰囲気はほんとに印象的。
暗いはずなのに、不思議とあたたかくて。
笑えるような切ないような…何とも言えない感情が押し寄せてくる。
とくにあの場面の衝撃は忘れられない。
見ているこっちの心臓までドキドキするのに。
同時に妙に心地よさもあって、気づいたらその時間に酔いしれていた。
人間らしさがにじみ出る瞬間
貧しさや世間の偏見、家族との関係とか、重たいテーマがあるのに。
妙に生々しくてリアルなんだよね。
司之介(岡部たかしさん)の必死さや、フミ(池脇千鶴さん)のたたずまい、祖父・勘右衛門(小日向文世さん)の存在感…。
誰かひとりに肩入れしたくなる瞬間があって。
でもすぐに「まさかあの人物が…!」っていう展開に突き落とされるから油断できない。
不思議に惹かれる夫婦の物語
結局のところ、この作品はトキとヘブンの「ちょっとへんてこな暮らし」が愛おしくなるドラマだと思う。
奇妙な人たちに囲まれて、笑ったり泣いたり、時にゾッとしたりしながらも。
そこには確かに温かい絆が生まれていく。
観終わったあと、じわーっと胸に残る余韻が強烈で。
しばらく頭から離れなかった。
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