第1回「ありがた山の寒がらす」
筆者の視点
全体の感想
蔦屋重三郎の優しさと誠実さが際立った第1話。花の井からの依頼を受け、朝顔に届け物をする場面が心温まる。吉原の厳しい現実に触れ、葛藤する姿に共感した。
朝顔の衰弱に胸が痛む
浄念河岸で見た朝顔の衰弱した姿があまりにも痛々しく、心が締め付けられる。吉原で生きる女性たちの過酷な状況が描かれており、社会の不平等を改めて考えさせられる。
吉原の裏側がリアルに描かれた
吉原の河岸見世で働く女郎たちの苦しみが深く描かれており、当時の社会の不条理が見えた。蔦重がその状況に悩み、どうにかしたいと葛藤する姿が非常にリアルだった。
蔦重と花の井の絆
幼なじみの花の井との絆がとても良かった。互いに思い合う気持ちが伝わってきて、ドラマに温かみを与えている。花の井が蔦重に託した思いが深く心に残る。
付け火事件の不穏さ
吉原で起きた付け火事件が、ドラマの緊張感を一層高めた。事件がどのように展開していくのか、次回への期待感が増す内容だった。
蔦重の成長が楽しみ
貸本業と茶屋での仕事を掛け持ちしながらも、社会の不正に悩む蔦重。彼がどのように成長し、周囲と向き合っていくのか、今後の展開に期待が高まる。
横浜流星の演技が光る
横浜流星の演技力が光った第1話。蔦重の優しさと矛盾した心情を見事に表現しており、役に深みを与えている。
小芝風花の存在感
花の井を演じる小芝風花が、彼女の持つ品のある美しさと強さを巧みに表現していて、蔦重との関係に説得力を持たせている。
時代背景と社会問題への視点
明和の大火後という時代背景が、登場人物たちの生き様に大きく影響している。吉原の女性たちや付け火事件を通して、社会の矛盾や弱者の苦しみに焦点を当てている点が印象的。
映像美と雰囲気が素晴らしい
ドラマの映像美が非常に素晴らしく、江戸時代の雰囲気を見事に再現している。服装や街並みの再現が、視覚的に物語に引き込まれる要素を加えている。
良かった点
蔦重や花の井など、登場人物たちがしっかりと個性を持って描かれており、それぞれの背景や葛藤が伝わってきて感情移入しやすかった。
横浜流星の演技力
横浜流星が演じる蔦重の内面の葛藤が見事に表現されていて、優しさと苦悩を上手に演じ分けていた点が良かった。
時代背景のリアリティ
明和の大火後の江戸の社会や、吉原の暗い現実を詳細に描いており、時代背景が物語に深みを与えていた。
映像美と衣装の再現度
江戸時代の風景や衣装の再現が素晴らしく、視覚的に楽しませてくれると同時に、その時代の雰囲気をしっかりと感じさせてくれた。
社会問題を取り上げたテーマ
吉原で働く女性たちや、付け火事件など、当時の社会問題をしっかりと掘り下げて描いており、現代の視点からも考えさせられた。
登場人物同士の絆
蔦重と花の井、または蔦重と他のキャラクターたちの絆や関係性が、物語に温かさと説得力を持たせていた。
ストーリーテリングの緊張感
特に付け火事件など、予測できない展開があり、ストーリーに緊張感を持たせる要素が巧みに組み込まれていた。
キャラクターの成長を描く
蔦重が自身の信念と向き合い、成長していく過程が丁寧に描かれており、物語の進行に対する期待感が高まった。
小芝風花の魅力
花の井役を演じた小芝風花が、その美しさと強さで物語を引き立てており、蔦重との関係性に深みを加えていた。
音楽と効果音の使い方
音楽や効果音の使い方が非常に効果的で、シーンの感情を引き立て、視聴者の心を掴んでいた。
あまり良くなかった点
物語の進行が少し遅く感じる部分がありましたが、これは登場人物たちの背景や心情をじっくりと描き出すための時間を確保しているため、今後の展開に向けての積み重ねとして考えれば納得できる部分です。
一部キャラクターの描写が薄い
蔦重や花の井以外のキャラクターがまだ十分に描かれていない部分がありましたが、これから物語が進むにつれて他のキャラクターたちにも焦点が当たり、深堀りされることを期待しています。
過去の火事の背景が不明確
明和の大火に関する詳細が少し不明確でしたが、この部分は今後のエピソードで補完され、物語がさらに深みを増していく可能性が高いです。
事件の解決が急展開
付け火事件の解決がやや急であったように感じましたが、このドラマはエピソードごとに新たな謎や展開が加わることで、次回に向けて新たな緊張感を作り出す手法をとっているのかもしれません。
一部のセリフが説明的
登場人物たちのセリフが説明的になりすぎることがありましたが、これは視聴者に物語の背景を理解させるための配慮だと捉えれば、むしろ親切に感じられる部分もあります。
第1回「ありがた山の寒がらす」の口コミ・感想
前作(光る君へ)も初回で主人公の母が殺される展開だったけど、今作べらぼうも初回で主人公の恩人の遺体が全裸で野晒しにされる展開。
両作とも戦国大河以上に視聴者の横ッ面をぶん殴りにきてるな。「この時代の大河ドラマだからと人が死なないと思ったか?」的な。
決意表明、しかと受け止めました…— 七つの海のさかちゃん (@rorororonin) January 5, 2025
べらぼうのオープニング、ずっと何気なく好きで見て来た浮世絵たちが生き生きと動いてて、何なら北斎の赤富士の場面で泣いちゃったんだけど、調べても「泣いた」ってあまり出てこなくて私のメンタルが弱ってるだけ??ってなってる#大河べらぼう
— どら焼きさん (@dora_ankochan) January 5, 2025
『べらぼう』実は一話目から、現代の性風俗問題通じるセリフが出ている。
蔦重が吉原の成り立ちについて田沼に語る一言。
「好きに体を売って女たちが危ない目にあったから吉原が出来た」
さて、現代のなにかを彷彿とさせないだろうか。— きぼし (@Kiboshi_S) January 5, 2025
面白いかも
とりあえず継続決定かな
大河はあまり見ないんだけどいだてんは見た
それ以降は見ていなかったけどべらぼうは今のところ見るかな#べらぼう— シュバイツァー (@atanosuke7) January 5, 2025
べらぼう、一発で惚れましたよ。
基本町人のお話だけど貧富の差や封建社会も色濃く残ってて。
女郎屋の店主がガチでアウトレイジやし、幕府サイドは税を取るには特定方面から搾り取るんじゃなくみんな発展しろよ?沢山納めろよという考えだし。立場・背景を色濃く描いて引き込んだかなって思う。— 鶴岐永輔 (@hidelcondorpasa) January 5, 2025
吉原炎上に始まり、吉原の表も裏も光も影もとびきりの質感で見せてくる。超好み。と思って見ていたが、苛酷な勤めで命を落とした女郎たちの、身ぐるみ剥がれた白い肉体が物のように土の上にばら撒かれているシーンに度肝を抜かれた。尊厳も何もない。これが吉原と刻みつける容赦なさ。#べらぼう
— azukKi (@azukki_) January 5, 2025
府中宿の飯盛旅籠杉嶋屋の飯盛女たちが主人の傍に葬られた墓。
べらぼうを見た後だと、彼女たちが幸せだったかどうかはともかく、遺体の扱いに関してはまだしもだったのかもしれないなぁ。#大河べらぼう pic.twitter.com/TlZOWiNYNE— Gonza (@Gonza_Orc) January 5, 2025
第1話開始から30分、語りでの解説は最低限に留めて
・町としての吉原の情報
・吉原とは何をする所なのか
・吉原の1日
・吉原内の格差と悲劇
これらを重三郎を立ち回らせることによって、ドラマ仕立てで説明臭くなく視聴者に説明してるの、脚本が上手い。#べらぼう#大河べらぼう— ロペス課長(サブ垢・避難中) (@Lopez_katyou) January 5, 2025