田安家の危機と賢丸の決断
ねえ、聞いて!『べらぼう』の第4話、すごく見ごたえがあったの。
田安家の当主だった田安治察が急に亡くなっちゃって、一族が存続の危機に陥るの。
そんな中、弟の賢丸が家を守るために立ち上がるんだけど、いきなり大きな試練が待ち受けてたのよ。
白河松平家への養子の話が持ち上がって、それが田安家を存続させる最善の方法だって言われるんだけど、賢丸はあえてそれを断るの。
個人的な感情じゃなくて、家名を守るための決断だったんだよね。
この選択が、彼の強い責任感を感じさせるの。
それだけじゃなくて、彼は田安家を守るために政治の世界にも飛び込んでいくの。
老中の松平武元に助けを求めて、大奥総取締の高岳にも話を通して、将軍・徳川家治への口添えをしてもらうことに成功するの。
でも、そんな努力の裏で、田沼意次が恐ろしい策略を仕掛けてたのよ。
田沼は、八代将軍・徳川吉宗が書いたとされる偽の書状を利用して、「田安家に跡継ぎがいないなら家を断絶させる」っていう計画を立てるの。
賢丸はこの書状の存在を突きつけられて、追い詰められてしまうの。
彼の必死の努力が、田沼の策略によって一気に崖っぷちに立たされる展開が、本当に緊張感があってハラハラしたよ。
吉原での重三郎の挑戦
同じ頃、吉原では蔦屋重三郎が新しい試みに挑戦してたの。
彼が目をつけたのは、吉原の錦絵制作。華やかな遊郭の世界を描くことで、お客さんを増やそうっていう計画を立てるの。
親父たちと交渉しながら、なんとか錦絵を世に出そうとするんだけど、簡単には進まないのよね。
花魁たちは最初、そんな計画に反発して、なかなか協力してくれないの。
でも、重三郎は諦めずに資金調達の方法を模索するの。
そんな中で、偶然出会った平賀源内との会話からヒントを得るのよ。
そこから呉服屋に話を持ちかけて、錦絵制作のための資金を提供してもらうというアイデアを思いつくの。
彼の柔軟な発想力と交渉の巧みさが、すごく光るシーンだったよ。
唐丸の才能と錦絵の制作
錦絵制作が進む中で、ひとりの若者が大きな役割を果たすの。
それが唐丸。
彼の才能が輝く瞬間が、まさかのトラブルから生まれるのよ。
美人画で有名な絵師・磯田湖龍斎が描いた下絵が、水に濡れちゃうっていうアクシデントが起こるの。
普通なら大きな損失になるはずなんだけど、ここで唐丸がすごい技を見せるの。
彼はにじんでしまった下絵を、新しく描き直すの。
それが見事な仕上がりで、もともとの絵よりもさらに生き生きとした作品になるのよ。
重三郎はこの瞬間に唐丸の才能を確信して、彼の将来を応援したいって強く思うの。
このシーン、すごく感動的だった!
成功の影で進む重三郎排除計画
重三郎の錦絵は「雛形若菜初模様」として完成して、吉原中で話題になるの。
でも、その成功を快く思わない人たちがいたのよ。
地本問屋の西村屋と鱗形屋が、彼を排除する計画を密かに進めていたの。
結果として、重三郎が苦労して完成させた錦絵が、西村屋の手に渡っちゃうの。
そして、西村屋が未来の板元としての地位を確立し、重三郎の努力は影に隠れてしまうのよ。
彼を利用しただけの西村屋と鱗形屋は、成功をそのまま自分たちのものにしてしまうの。
この展開、すごく悔しかった…!
重三郎は悔しさを胸に、新たな挑戦を誓うんだけど、彼が吉原全体に与えた影響はとても大きかったの。
成功の裏には、人間関係の複雑さや権力争いがあって、そこがすごくリアルに描かれてたよ。
まとめ
第4話では、田安家と吉原、ふたつの世界で壮大なドラマが展開されてたの。
田安家では、賢丸が家を守るために必死に戦う姿が描かれて、幕府の権力闘争の中で彼の運命が揺れ動くのが本当にハラハラした。
松平武元や田沼意次といった権力者たちの動きが、賢丸の未来を大きく左右する展開がすごかったよ。
一方、吉原では、重三郎が錦絵制作に情熱を注ぐ姿がとても魅力的だったの。
華やかな遊郭の文化と商業の要素が絡み合いながら、彼の奮闘が描かれるのが面白かった。
だけど、その裏では花魁たちの苦悩や経済的な問題も描かれていて、人間ドラマとしての深みもあったのよね。
特に、唐丸の才能が開花するシーンは感動的だったし、彼の成長がしっかりと描かれていたのがよかった。
でも、重三郎の努力が報われずに終わるラストは、歴史の厳しさを感じさせるものだったな…。
余韻がすごく残る回だったから、ぜひ観てほしい!