『それでも俺は、妻としたい』第7話の感想

風間俊介が演じる豪太の、報われない焦燥感と切なさが見事に伝わってくる。特に、チカに次々と本音をぶつけられたときの、傷つきながらも必死に耐える表情がリアルで胸に刺さった。微妙な感情の揺れが巧みだった。

MEGUMIが演じるチカの、夫に対する冷めた本音の言い方が絶妙だった。「あんたとのセックスが辛い」という台詞の温度感がリアルすぎて、夫婦関係の厳しさが伝わる。厳しくもどこか愛情を感じさせる演技が秀逸だった。

みどりを演じる吉本実憂のキャラクターが、物語の中で良いアクセントになっていた。豪太に「風俗行っちゃえ」と軽くアドバイスするシーンは、深刻になりがちなテーマの中で絶妙な緩和剤となっていた。ナチュラルな演技が光る。

代々木を演じる坂田聡の、業界人らしい軽妙な雰囲気がリアルだった。軽口を叩きながらも、どこか核心を突くようなキャラクターが、豪太との対比として面白い。飄々としつつも味のある演技が印象的だった。

ディレクターの西村を演じる津村知与支の、業界人らしい適度な距離感の演技がリアルだった。メンズエステに行く流れも、無理なく自然に描かれており、全体の空気感を作るうえで重要な役割を果たしていた。