『アンサンブル』第6話の感想
松村北斗の繊細な感情表現が秀逸
真戸原を演じる松村北斗の細やかな感情表現が際立っていた。瀬奈への不安や葛藤が、表情や視線の動き一つひとつに込められていて、見ている側も共感してしまう。特に、瀬奈とのすれ違いが深まる場面では、言葉よりも表情で心情を伝える演技が印象的だった。
川口春奈のリアルな迷いと強さ
瀬奈を演じる川口春奈の演技が、恋に揺れる女性のリアルな心理を見事に描いていた。恋人として真戸原を想う気持ちと、職場での立場を考える理性との間で揺れ動く様子が、言葉の抑揚や微妙な仕草から伝わってきた。瀬奈の強さと弱さの両方を感じさせる演技に引き込まれた。
じろうのコミカルかつ温かい演技
早川を演じるじろうの存在感が、今回も絶妙だった。瀬奈と真戸原を見守る姿勢が、シリアスな展開の中で程よいユーモアを加えつつ、温かさを感じさせる。口コミ問題の真相を探るシーンでは、軽妙なやりとりの中に、仲間想いの優しさがにじみ出ていた。
長濱ねるの優しさあふれる演技
こずえ役の長濱ねるの演技には、さりげない優しさがにじんでいた。瀬奈と真戸原の関係を知り、そっと応援しようとする姿が自然体で、細やかな気遣いが感じられた。口コミを発見した際の驚きや戸惑いの表情もリアルで、彼女の繊細な演技力が光った。
板谷由夏の貫禄ある存在感
所長・翠を演じる板谷由夏の存在感が圧倒的だった。真戸原の相談を受けるシーンでは、経験豊富な弁護士としての落ち着きと、部下への思いやりが感じられる演技が光った。言葉に重みがあり、彼女が発する一言一言が心に響く。