『相続探偵』第5話の感想
主題歌 レイニ「ラストレター」を聴いてみる
赤楚衛二の繊細な演技が光る
灰江七生を演じる赤楚衛二の演技が、今回も見事だった。遺言書を巡る複雑な状況に対する冷静な分析と、それでも人情を捨てきれない葛藤が伝わってくる。特に、令子の母の入院を知った際の微妙な表情の変化が絶妙で、彼の細やかな演技力に引き込まれた。
白洲迅の情熱的な演技が圧巻
和菓子職人・野心を演じる白洲迅の情熱が画面越しにも伝わってきた。自分の技術に誇りを持ち、経営難にも屈しない姿勢を貫くが、次第に追い詰められていく様子がリアルだった。特に、資金繰りに苦しみながらもプライドを捨てられない演技は圧巻だった。
小関裕太の意外な才能が見えた
遊び人キャラだった正臣が、意外な経営手腕を発揮する展開には驚かされた。小関裕太は、これまでの軽薄な雰囲気を残しつつも、事業拡大に自信を深める様子を巧みに演じ分けていた。成功の裏に潜む焦りや迷いも感じられ、役柄に深みを与えていた。
矢本悠馬の名脇役ぶりが光る
朝永役の矢本悠馬は、シリアスなシーンでも適度にユーモアを交えつつ、物語を引き締めてくれる存在だった。遺言書発見の責任を感じ始めるシーンでは、軽妙さの中に真剣な表情をのぞかせ、キャラクターの成長をさりげなく表現していたのが印象的だった。
桜田ひよりの繊細な感情表現
母との確執に揺れる令子を演じる桜田ひよりの演技が素晴らしかった。母の入院を知った時の動揺、葛藤を押し隠すような表情が胸に迫った。強がる姿の裏にある寂しさや迷いを、台詞だけでなく視線や仕草で伝える演技力に圧倒された。
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