『未恋～かくれぼっちたち～』第7話の感想

ゆず役の弓木奈於が、新連載決定の喜びと覚悟をしっかり表現していた。成功を掴み取った者の誇らしさと、かつての仲間との複雑な感情が混ざり合う演技がリアルで、キャラクターの成長を感じさせた。

健斗役の伊藤健太郎は、ゆずの新連載に動揺しながらも、編集者としての立場を保とうとする葛藤を細やかに演じた。言葉では前向きに振る舞いながら、どこか納得しきれない表情が印象的だった。

星役の鈴木大河が、トラブルを起こした自責の念と、編集者としてのプライドの間で揺れる繊細な心情を見事に表現。酒の席での本心を吐露するシーンでは、感情があふれ出るようなリアルな演技が光った。

みなみ役の愛希れいかは、大学生漫画家とのやりとりで見せる冷静さと柔らかさが絶妙だった。プロの編集者としての毅然とした態度と、新人の気持ちをくみ取ろうとする姿勢が、説得力のある演技で表現されていた。

本島りん役の外原寧々は、漫画家デビューを控えた不安や戸惑いをナチュラルに演じ、視聴者の共感を誘った。おどおどしながらも自分の作品へのこだわりを見せる演技が、キャラクターの魅力を際立たせていた。