『私の知らない私』第7話の感想
主題歌 SG「Remember」を聴いてみる
小野花梨の揺れ動く感情の表現が圧巻
芽衣役の小野花梨が、夫への疑念と恐怖、そして真実を知ろうとする強い意志を見事に演じていた。特に、西島と向き合うシーンでは、不安を隠しながらも必死に冷静を保とうとする微妙な表情の変化が素晴らしかった。
小池徹平の冷酷な演技が秀逸
西島役の小池徹平が、優しい夫の顔と冷酷な裏の顔を巧みに演じ分けていた。佐竹とのシーンで見せた不敵な笑みと、鋭い眼差しが印象的で、彼の底知れぬ恐ろしさが際立っていた。普段の穏やかな姿との対比が鳥肌ものだった。
兵頭功海の頼れる存在感
相沢龍之介役の兵頭功海が、芽衣を支える冷静な助言者としての説得力を見せた。芽衣の感情が揺れる中、落ち着いた口調でアドバイスを送る姿が頼もしく、彼の安定感が緊張感あふれる物語の中で良いバランスを生み出していた。
馬場ふみかの復讐心をにじませる演技
篠原翠役の馬場ふみかが、過去への憎しみを抱えながらも揺れ動く複雑な感情を繊細に演じていた。西島の言葉に反応する一瞬の表情や、告発を持ちかけられた際の葛藤がリアルで、彼女の演技が緊迫感を高めていた。
渋谷謙人の静かなる狂気
佐竹役の渋谷謙人が、冷静ながらもどこか狂気をはらんだ雰囲気を漂わせ、物語の不穏さを引き立てていた。西島とのやり取りの中で見せる警戒心や、一瞬の戸惑いが、人を操る側と操られる側の緊張感をうまく演出していた。
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