『日本一の最低男　※私の家族はニセモノだった』第7話の感想

『日本一の最低男　※私の家族はニセモノだった』第7話の感想

ドラマを視聴する

香取慎吾の繊細な演技が胸を打つ

一平役の香取慎吾が、過去の父親との確執や、正助を思いやる複雑な感情を見事に表現していた。普段は軽妙なキャラクターながらも、父親に対する本音を語る場面では抑えた口調や目の動きだけで深い感情を伝え、視聴者の心を揺さぶった。

志尊淳の葛藤がリアルに伝わる

正助を演じる志尊淳の演技が、義父との関係に悩む男の繊細な心情を丁寧に描いていた。ひまりや朝陽の前で明るく振る舞いながらも、ふと見せる影のある表情が印象的で、彼が抱える罪悪感や戸惑いが痛いほど伝わってきた。

冨永愛の落ち着いた演技が物語を引き締める

都役の冨永愛が、一平の過去を静かに回想するシーンでは、彼女の落ち着いた演技が物語に深みを加えていた。多くを語らずとも、一平の父を思い出す瞬間の表情の変化だけで、過去と現在をつなぐ重要な役割を担っていることが伝わった。

安田顕の存在感が圧倒的

真壁役の安田顕が、選挙活動を優先しながらも一平を見守る姿を巧みに演じていた。ユーモラスでありながらも、場面によっては厳しい表情を見せる演技の振れ幅が絶妙で、一平との掛け合いに緊張感と面白さを同時に生み出していた。

柄本明の登場が圧巻

物語の終盤、突然現れた一平の父・平蔵を演じる柄本明の登場シーンが圧巻だった。玄関の戸が開く音の後、静かにたたずむ姿だけで圧倒的な存在感を放ち、言葉を発する前から場の空気を一変させる演技力に引き込まれた。

ドラマを視聴する