『こんなところで裏切り飯〜嵐を呼ぶ七人の役員〜』第6話の感想

ベルソン直樹を演じるマイケル富岡さんの圧倒的な存在感が光りました。海外志向を強調する独特な話し方や、社員を見下す冷笑が絶妙で、嫌味な役柄を魅力的に演じています。思わず引き込まれるクセの強い演技が秀逸でした。

小野寺真理子役の志田彩良さんは、静かながらも強い信念を持つキャラクターを見事に表現していました。ベルソンとの対立シーンでは、抑えた表情の中に確かな意思を感じさせ、セリフの一つひとつが説得力を持っていました。

新庄凛太郎を演じる前田拳太郎さんの、真理子に対する戸惑いやときめきを自然に表現する演技が印象的でした。研修中のやり取りでは、ちょっとした仕草や視線の動きにリアルな感情がこもっており、共感を誘う演技が魅力的でした。

榊原総一朗を演じる伊武雅刀さんの圧倒的な貫禄が、物語に深みを与えていました。言葉少なながらも威厳があり、わずかな表情の変化だけで場を支配する力を感じさせる演技が見事。彼の登場シーンは緊張感を生み出します。

真理子がベルソンに「お好み焼き」を紹介するシーンでは、志田彩良さんとマイケル富岡さんの演技が見事にかみ合っていました。真理子の意図を探るベルソンの戸惑い、余裕を見せる真理子の表情が絶妙で、シーン全体が引き締まっていました。

『こんなところで裏切り飯 〜嵐を呼ぶ七人の役員〜』第6話の感想