冒頭から、「舞台『雨と懺悔』のオーディション」という競争の舞台に突入し、白崎(新原泰佑さん)と羽山(駒木根葵汰さん)が知らず知らずに“同じ役”を奪い合うライバルとして立ち上がった瞬間に、胸の奥がざわっとした。
恋人でありながら、仕事場では相手と張り合わなければならないという構図が、あまりにも切なく、観ていて苦しくなるほどだった。
鉢合わせた二人の表情が語るもの
白崎と羽山がオーディション会場で鉢合わせるシーン。
「えっ、君もこの役を?」という驚きとともに、生まれた“緊張”が画面から伝わってきた。
二人とも演出家の前で演技をぶつけ合うことになるという展開が、“恋人”としての関係とは別の“俳優”としての関係を明確に浮かび上がらせて、思わず胸がキュッとなった。
“家では恋人、仕事ではライバル”という二面性
オーディション後、佐久間(宇佐卓真さん)や山瀬(南雲奨馬さん)との飲みの席でも話題がオーディション一色。
“家に帰れば恋人”という安心感と、“仕事場ではライバル”という静かな戦いが同居していることに、切なさが宿る。
恋人という関係が、仕事を通して少しずつ揺らぎを見せ始めるその瞬間を、ドラマはとても丁寧に描いていた。
演技と本音が交錯する瞬間の予感
演出家の前で二人が演じるシーンは、ただのセリフのやり取りではなく、彼らの“本音”が演技のすき間から滲み出ていたように感じた。
“同じ役を勝ち取る”というプレッシャーと、“恋人に見せたい顔”とのギャップが、白崎と羽山の間に暗くて深い線を引いていく。
観終わったあと、思わず「彼らの次の一歩はどちらに向くの?」と問いかけてしまった。
4話を観て、初めて「この恋は仕事と切り離せない」と、はっきり思った。
このまま“恋人”でいられるのか、それとも“俳優”としての道が彼らを引き離してしまうのか。
ライバル関係が恋の足元を揺らす、その恐怖と魅力。
観ていて、こんなに心が揺さぶられた夜は久しぶりだった。
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